「透析用希釈水ガイド・ブック」は1989年に当協会から刊行され、1994年には改訂版が刊行されました。
1988年、逆浸透(RO)法にて処理された透析用水を使用した透析治療に保険適用が認められ、多くの透析施設にRO装置が普及しました。改訂版刊行後、20年が経過し、透析治療も大きく進歩いたしました。
現在は、透析液中の化学的汚染物質だけではなく、微生物学的汚染物質も注目され、細菌やエンドトキシンの管理の重要性が国際的に求められています。このような背景のもと、透析用水、透析液、水処理装置等についての国際基準(ISO)が2009年に制定されました。
今や透析液の清浄化は透析治療における国際的な重要課題となっており、透析液の清浄化を実現・維持するには、透析液の約99%を占める透析用水の清浄化が必須であります。そして、この透析用水の清浄化を実現するには膜分離技術が不可欠であり、逆浸透膜、限外ろ過膜などを用いた膜分離技術が多用されております。
このたび、「透析用希釈水ガイド・ブック」を「透析用水ガイドブック」と名称を変更し、20年ぶりに改訂いたしました。本書が今後の透析治療発展の一助となる事を祈念いたします。
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